Movable Type(MT)と TypePad との違い
1社に2つの CMS ブランドがある理由
シックス・アパートにはブログ CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)として Movable Type(ムーバブル・タイプ、以下 MT)と TypePad(タイプパッド)という2つのブランド・ファミリーがあり、それぞれ個別の開発意図のもと、平行して開発・販売しています。
そんな中、よく「MT と TypePad は何が違うの?」というご質問を受けることがあるので、今回の TBB では、その違いについて詳しく掘り下げて解説したいと思います。
それではまず、それぞれの製品の生いたちから振り返ってみましょう。
歴史
もともと MT は 2001年、TypePad は 2003 年に米国サンフランシスコにある Six Apart, Ltd. で誕生し、日本国内においては シックス・アパート株式会社 がローカライズならびに販売をおこなってきました。
現在はそれぞれ Movable Type 5、TypePad ビジネス という製品名のもと、日本に開発拠点を置き、国内のニーズに即した開発・販売をおこなっています。
ソフトウェア型 or ウェブサービス型
MT = サーバーにアプリーションをインストールして利用するソフトウェア
MT は Perl ベースで開発されており、利用にあたってはユーザー自身でサーバー環境をセットアップし、そこへインストールして利用します。
多数あるプラグインを追加することで必要な機能が追加きるなど、ソフトウェア型ならではの拡張性の高さと、MT タグというテンプレート構築のための専用言語によるデザイン作業のしやすさにより、日本でもっとも多く使われている CMS として広く普及しています。
(翔泳社 インターネット白書 2006、2007、2008 調査)
※ 2010年4月、MT にも SaaS 版の Movable Type EZ がラインナップとして加わりました
TypePad = サーバーにホスティングされたアプリケーションを利用するウェブサービス
MT の姉妹製品として誕生した TypePad、俗に SaaS やクラウドなどともよばれるウェブサービス型 CMS として市場ニーズに即した開発を進めていく中で、MT とは異なった独自の進化をとげてきました。
ウェブサービス型ゆえ、サーバーやアプリケーションへの改修が必要となるような深い独自カスタマイズができない反面、ケータイ/スマートフォンへの対応や、他サービスとの連携など、多くのケースでもとめられる必須機能をデフォルトで実装しており、MT に比べ低い初期導入コストで運用開始できるようになっています。(5ユーザー初年度での比較)
日本国内で展開する TypePad のラインナップ
現在日本国内で販売されている TypePad ブランドのラインアップは、個人向けの TypePad Pro、企業・法人向けの TypePad ビジネス、サービスプロバイダー向けの TypePad ASP/ライセンシー の3つになっています。
この中でも特に後者2つ、TypePad ビジネス と ASP/ライセンシー については日本国内に開発拠点を置き、企業・法人ユースに特化した開発をおこなっています。
まとめ
それぞれ提供されている標準機能やカスタマイズの自由度、コストのほかにも、構築開始からオープンまでの開発スピード、必要となる知識やスキルなども異なってきます。
各ニーズや構築要件に照らし合わせて、的確な製品を選択してご利用ください。
補足
特にご購入に際してシックス・アパート製品についてご不明な点は以下リンク先よりお問い合わせください。
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