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2010年3月 9日 (火)

TypePad ビジネスの新たな活用法など今後の展開について - アロマネット中村社長インタビュー(後編)

前編の「TypePadホームページもっとおまかせパックを提供するアロマネット中村社長インタビュー(前編)」に引き続き、アロマネット中村社長へのインタビュー記事の(後編)をお伝えします。

アロマネット中村社長

  • 更新頻度の高いサイトセクションを部分的に『TypePad化』
  • TypePad ビジネスの新たな活用法
  • アロマネットが TypePad ビジネスに注力している理由

更新頻度の高いサイトセクションを部分的に『TypePad化』

アロマネットでは「TypePad もっとおまかせパック」以外の案件でも積極的に TypePad ビジネス を利用している。中でも最近はサイトの一部分だけを『TypePad化』するという案件が多いという。これはどういうことだろうか。

実はコーポレートサイトの場合、頻繁に更新するページはそれほど多くありませんが、更新のたびに制作会社や情報システム部に依頼することにストレスを感じているお客様が多いようです。

そこで、その部分(サイトセクション)だけを担当者が直接更新することができるように、TypePad ビジネス もしくは Movable Type(MT)で置き換えるという案件が増えています。

このような場合、既存サイトで使われている HTML や CSS をそのまま利用して TypePad ビジネス(もしくは Movable Type)のカスタムテンプレートを作製することによって、納期短縮、コスト削減を実現できるという。

レジナビ

TypePad ビジネスの新たな活用法

もちろん TypePad ビジネス や Movable Type などのいわゆる『ブログCMS』は、単に安価にサイトを作製できるだけのツールではない。その特徴を生かした様々な活用方法がまだまだあると中村さんは語る。

例えば弊社が手がけたDプライフという不動産会社のサイトがあります。この会社ではコーポレートサイトとは別に『浦安 賃貸.com』、『新浦安賃貸.com』、『行徳 賃貸.com』といったように、駅ごとに同フォーマットのサイトを立ち上げ、地域ごとの不動産情報を更新しています。

なぜなら会社名よりも「浦安 不動産」などのキーワードを使って検索サイト経由で訪問されるユーザーの方が多いからです。たまたまこのサイトでは Movable Type を使っていますが、もちろん同じようなサイトを TypePad ビジネス で構築することもまったくもって可能です。

なるほど、テンプレートを流用することによって同フォーマットのサイトを簡単に複数立ち上げることができる TypePad ビジネス や Movable Type なら、ウェブサイトの分散型マルチ展開による集客力アップという戦略にピッタリだ。

浦安 賃貸.com

特にこのような案件の場合、TypePad ビジネス をお薦めするのにはどのよな理由があるからなのだろう。

ずばりスピードです。通常のサイト構築だと最低でも1ヶ月はかかるところ TypePad ビジネスだと1週間以内でできてしまいますので、新しいサービス、新しい商品などのリサーチを目的とするサイトを素早く作るのにも向いています。

公開後、アクセス解析を駆使してユーザーの反応を集めながら運営し、盛り上がってきた段階でグレードアップすることも可能です。ただし実際には多くの案件で、お客様が TypePad ビジネスに搭載されている機能に満足されて、そのまま使い続けられるというケースが意外と多いんですよ。

アロマネットがTypePad ビジネスに注力している理由

アロマネットは創業当初から Movable Type を使った開発を専門に行ってきたウェブ制作会社だ。TypePad ビジネス と Movable Type の使い分けはどのように行っているのだろうか。

まずはお客様の負担するコストとして、Movable Type と TypePad ビジネス では予算規模が異なってきます。Movable Type を利用する場合、サーバー代をのぞいた初期費用が最低でも30万円は必要になります。

そこで弊社からは、サイト構築にそこまでお金をかけられないスタートアップ企業や個人商店の方に対しては、TypePad ビジネスをお薦めすることが多いです。

TypePad ビジネス を使った案件は Movable Type を使ったものと比べるとやはり売上(構築手数料)は下がるという。にもかかわらずアロマネットが TypePad ビジネス に積極的に取り組む理由はなんだろうか。

理由はやはり不景気ですね。リーマンショック以降、お客様は確実にコストに対してシビアになってきています。もちろん大きな予算を持ったお客様は魅力的なのですが、生き残るためにはもうすこし予算規模の小さなクライアントからの要望も満たしていかなければ生き残っていけません。

幸い ProNet パートナー の中にも TypePad ビジネス での開発を全面に押し出している企業はまだ多くありません。他がやってないことをやるのがビジネスチャンスと考えたわけです。

とはいえ、63,000円という「もっとおまかせパック」の価格設定ではさすがに採算があわないのではないだろうか。どちらかといえば Movable Type で受注したいというのが経営者としての本音ではないのだろうか?

確かに Movable Type と TypePad ビジネス では、サイト構築にかかるイニシャルコスト(初期費用)に大きな差があります。しかし更新代行作業や保守などといったランニングコストに関しては実はたいして変わりはありません。

最初は TypePad ビジネス による開発でも、企業やビジネスの規模が大きくなると Movable Type を使ってリニューアルしたいというケースもでてくるでしょうし、弊社から TypePad ビジネス をお薦めするというのは、小規模な予算の案件を確実にクローズしていくためのドアオープナー的な役割を果たしてくれることを期待しているからという側面もあります。

予算の関係でサイト制作を諦めている人にこそアロマネットに相談してほしい。中村さんはこのようなメッセージで締めてくれた。

アロマネットは Movable Type で培ってきた多くのノウハウを土台とし、TypePad ビジネス についても深い知見を持つウェブ制作会社です。

特に新しいことをやってみたいというスタートアップ企業の方、事業をはじめてみたいという個人の方、私たち自身も会社の立ち上げを経験していますので、親身にご相談に乗れると思います。お気軽にお声がけください。

まとめ

アロマネットでは TypePad ビジネス のカスタマイズを専門とした「TypePad カスタマイズセンター」も運営している。新規にサイト構築を計画している場合はもちろんのこと、既に TypePad ビジネス を使って構築されたサイトをリニューアルしたいという場合などにも相談に応じているということなので、何か計画がある場合は以下リンクから問い合わせてみてください。

TypePad カスタマイズ センター

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